観測の方法と限界
園のページに出る数字を、何から、どう数えているか。そして何が分からないかを書いた1枚です。先に、分からないことのほうから書いています。
この1枚でいちばん大事なこと。
当サイトが数えているのは、公開されている求人が何日続けて出ているかだけです。そこから、辞めた人数は分かりません。実際に何人の先生が配置されているかも分かりません。保育の中身が良いか悪いかも分かりません。分からないことは、推測せずに「分かりません」と書いています。
何を、どう数えているか
集めているもの
提携していない求人媒体の公開ページを、毎日決まった時刻に取得しています。ログインが必要な情報は扱いません。robots.txt の指示に従い、取得間隔をあけ、媒体ごとに1日の取得上限を設けています。取得を断っている媒体からは取得していません。
現在ページに反映されている媒体は8媒体です — バイトル/ジョブメドレー/保育士バンク/保育士人材バンク/保育士ワーカー/保育のお仕事/ワークイン/アルキタ。この一覧に無い媒体、ハローワーク、園が自分のサイトだけで出している募集は、見えていません。
求人を園に結びつける方法
求人票に書かれた施設名・住所・法人名を、公的開示(ここdeサーチ)の施設マスタと突き合わせています。結びつかなかった求人は、どの園のページにも出しません。結びつけを間違えれば、無関係の園に募集が表示されます。影響が大きいため、疑わしいものは結びつけない側に倒しています。
掲載期間の数えかた
| 起点 | 媒体が公表している掲載開始日当サイトが最初に見かけた日ではありません。観測を始めたのが遅い園ほど短く出てしまい、全国のものさしと同じ土俵に乗らなくなるためです |
|---|---|
| 終点 | その求人ページを個別に訪問して、実在を確認できた最後の日一覧ページで見かけただけの日は、根拠に使いません |
| 集計から外すもの | 掲載開始日を公表していない求人期間が言えない求人として、まるごと外します。媒体によっては掲載開始日を出しません |
| 長く続いている募集の線 | 90日3か月。公的な基準ではなく、当サイトが置いている目安です |
産休・育休の代わりの募集は、別に数えます
求人票に産休・育休の代替であることが書かれている募集は、「長く続いている募集」の集計から外し、別のこととして表示します。職員が実際に育休を取得している職場である、という事実のほうが読み取れるからです。
これは指標の設計としての判断でもあります。「募集が多い=印象が悪い」だけが広まると、園が若い人を採用しない誘因が生まれます。そうならないように、育休の代替は分けて表示しています。
ものさし(全国の真ん中)の算出方法
数字には、必ず全国の分布の中の位置を添えています。ものさしは、報告書から書き写すのではなく、ページを作るたびに、その時点のデータから計算し直しています。
母数は「当サイトがページを作っている施設」とそろえてあります。ものさしの母数とページのある集合がずれると、比べる意味がなくなるためです。
| ものさし | 値(2026年8月6日算出) |
|---|---|
| 求人の掲載期間の中央値 | 7日n=2,882件(掲載開始日が分かる求人のみ) |
| 90日以上続いている募集の割合 | 11.3%同上の母数 |
| 定員の中央値 | 60名 |
| 常勤職員数の中央値 | 9名 |
| 子どもの人数 ÷ 職員数の中央値 | 5.0 |
| 第三者評価の受審の記載がある割合 | 20.1% |
中央値は、値が公表されている施設だけを小さい順に並べた真ん中の値です。記載のない施設は分母にも分子にも入れません。割合は「ページを作っている施設のうち、その項目に記載がある施設の割合」です。
掲載期間の中央値は、いま下振れしています。
求人の観測を始めたのは2026年7月です。長く続いている募集は、観測期間が伸びるほど正しく積み上がります。いまの中央値7日は「7日で決まる」という意味ではなく、観測を始めてから日が浅いことによる下振れを含んでいます。この数字は今後動きます。
ページを作る施設と、作らない施設
| 公的開示から取り込んだ施設 | 67,277件こども家庭庁「ここdeサーチ」2026年8月5日取得。認可・認可外あわせた全国分 |
|---|---|
| ページを作る対象 | 59,116件2026年8月6日時点。実際の公開は都道府県ごとに順次進めており、いま公開している地域と件数は一覧ページに表示しています |
ページを作らないもの
- 居宅訪問型(保育の場が施設ではなく家庭であるもの)。個人のお宅の情報になってしまうためです。
- 施設名が個人名になっているもの。公的開示には、事業者の氏名がそのまま施設名として載っている行があります。ページを作れば個人の氏名を全国に公開することになるため、作りません。
- 同じ施設が二重に登録されているもの。統合先のページだけを作ります。
- 施設名が空のもの。
この件数は、除外の条件を見直すたびに動きます。
できないこと・分からないこと
ここに書いたことは、当サイトのデータからは分かりません。分からないところを、それらしい数字で埋めてはいません。
- 辞めた人数は分かりません。募集が続いていることと、人が辞めたことは、別のことです。
- 実際に何人の先生が配置されているかは分かりません。公表されている職員数は、届出時点の数字です。
- 処遇改善加算が、どう配分されているかは分かりません。求人票にも公表データにも出てきません。
- 実際の給与は分かりません。公表されているのはモデル給与で、何年目の想定かも書かれていないことがあります。
- 残業・持ち帰り仕事の実態は分かりません。求人票の記載の有無から実態を推測することはしません。
- なぜ募集しているかは分かりません。増員・新規開設・定員拡大・産休や育休の代わり・欠員のどれもあり得ます。求人票に書かれている場合だけ、書かれているとおりに表示します。
- 募集が「見つからない」ことは、募集していない証拠になりません。当サイトが見ている8媒体の外(ハローワーク、園の直接募集、当サイトが取得を断られている媒体)は見えていません。
- 掲載の消し忘れや、複数媒体への同時掲載でも、掲載期間は伸びます。
- 保育が良いか悪いかは、当サイトのデータでは分かりません。そもそも数えていません。
- 子どもとの関わりかた、先生の人柄、園の雰囲気は扱いません。見学と、第三者評価の利用者調査で確かめてください。
- 口コミに書かれていることの真偽は分かりません。当サイトは「そういう言及がある」ことだけを伝え、真偽の判定はしていません(口コミ要約のルール)。
- 公的開示は園が自分で記入したものです。記入漏れも、記入間違いもあります。開所時刻より閉所時刻のほうが早く書かれている行も実在します。
- 公的開示は取得した時点のものです。定員も職員数も、その後に変わります。
- 「しょくばらぼ」の育休取得率は法人単位の自主申告で、園単位の数字ではありません。掲載のない園は「掲載なし」と表示します。
- 記載が無いことは、指摘の材料にしていません。「○○について記載がありません」という書きかたはしていません。書いていない園のほうが多い項目を全園に並べても、観測にならないためです。
更新の頻度
| 求人の観測 | 毎日取得 → 同一求人の照合 → 掲載期間の更新 |
|---|---|
| 公的開示(ここdeサーチ) | 月次で取り直し直近の取得は2026年8月5日 |
| 全国のものさし | ページを作り直すたびに再計算 |
| 園の公式サイトからの情報 | 不定期取得日を園ごとにページへ表示します |
| Googleでの評価・口コミ | 閲覧時に取得当サイトの側に評価文を貯めていません |
| 園からの回答 | いただき次第受け取った文面をそのまま掲載します |
園ごとのページには、その園の情報がいつ・どこから来たかを1件ずつ表にして載せています。サイト全体の説明より、そちらが正確です。
この方法が間違っていたら
数えかたの誤り、結びつけの誤り、この説明と実装の食い違いを見つけた方は、お問い合わせフォームからお知らせください。園の方からの訂正のご依頼は園の方へにまとめています。誤りが確認できた場合は直し、直したことをこのページに書きます。